2026年9月03日

「健康診断の前日は何時まで食べていい?」
「朝の健診なら、前日の夕食は何時まで?」
「水やお茶、コーヒーは飲んでも大丈夫?」 「いつもの薬は飲んでいい?」
健康診断を受ける前に、このような疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。
検査前の食事や飲み物は、血糖値や中性脂肪などの検査結果に影響することがあります。特に空腹時の採血を行う場合は、健診を受ける医療機関から案内された飲食制限を守ることが大切です。
厚生労働省は、午前中に特定健康診査を行う場合、健診前10時間以上は水以外の飲食物を摂取しないよう示しています。
この記事では、健康診断前日の食事時間、水・コーヒー・お茶・お酒、当日の朝食、薬などについて解説します。
この記事のポイント
・午前中の特定健診では、健診前10時間以上は水以外の飲食を控えることが基本です
・「前日の21時まで」など一律の時刻ではなく、健診時刻から逆算することが重要です
・水分は基本的に水を選び、糖分やカロリーを含む飲料は避けましょう
・前日の飲酒や激しい運動は控えることが推奨されています
・薬は自己判断で中止せず、健診施設や処方医の指示を確認してください
・健診の種類によって注意事項が異なるため、受診先からの案内を最優先してください
健康診断の前日は何時まで食べていい?
健康診断前の食事について、「夜9時までなら大丈夫」と聞いたことがある方もいるかもしれません。
しかし、重要なのは一律の時刻ではなく、検査まで何時間空けるかです。
厚生労働省は、午前中に特定健診を実施する場合、空腹時血糖や中性脂肪などへの影響を考慮し、健診前10時間以上は水以外の飲食物を摂取しないよう示しています。
例えば午前9時から健診を受ける場合、10時間前は前日の23時です。
ただし、実際の健診では医療機関から「前日21時以降は食べないでください」など、別途案内されることがあります。その場合は、受診する医療機関の指示を優先してください。
なぜ健康診断の前に食事を控えるの?
食事をすると、血液中のさまざまな成分が変化します。
特に影響を受けやすいものとして、
・血糖値
・中性脂肪
などがあります。
食後に採血すると、本来確認したい空腹時の状態とは異なる数値になることがあります。
そのため、空腹時採血を予定している健康診断では、一定時間食事を控える必要があります。
健康診断の前日の夕食は何を食べればいい?
基本的には、医療機関から特別な指示がなければ通常の夕食で構いません。
ただし、検査前だからといって暴飲暴食をしたり、普段と大きく異なる食生活をしたりすることは避けた方がよいでしょう。
前日は普段に近い食事を適量とり、指定された時間以降は食事を控えましょう。
また、厚生労働省は特定健診の前日について、アルコールの摂取や激しい運動を控えるよう示しています。
健康診断当日の朝ごはんは食べていい?
午前中に空腹時採血を行う健診では、基本的に朝食はとりません。
ご飯やパンだけでなく、
・飴
・ガム
・ジュース
・牛乳
・スポーツドリンク
・砂糖入りの飲料
なども避ける必要があります。
「少しくらいなら大丈夫」と自己判断せず、誤って食べてしまった場合には健診時にスタッフへ伝えましょう。
健康診断の前に水は飲んでいい?
特定健診では、検査前10時間について水以外の飲食物を摂取しないことが示されています。
そのため、受診先から別の指示がなければ、水は飲むことができます。
ただし、胃部検査など健診内容によっては水分摂取について個別の制限が設けられることがあります。
必ず受診先から渡された注意事項を確認してください。
コーヒーやお茶は飲んでいい?
「ブラックコーヒーならカロリーが少ないから大丈夫では?」と思う方もいるかもしれません。
しかし、厚生労働省が特定健診で示しているのは「水以外の飲食物を摂取しない」という考え方です。
そのため、検査前はブラックコーヒーやお茶ではなく、水を選ぶのが基本です。
砂糖やミルク入りのコーヒー、ジュース、スポーツドリンクなどは避けましょう。
健康診断の前日にお酒を飲んでもいい?
健康診断前日の飲酒は控えましょう。
厚生労働省も、特定健診の前日はアルコール摂取を控えるよう示しています。
飲酒は中性脂肪や肝機能などの検査結果に影響する可能性があります。
「普段の状態を調べたいから、いつも通り飲んだ方がいい」ということではありません。検査条件を整えるためにも、前日は飲酒を避けることが大切です。
前日に運動してもいい?
日常生活で行う程度の軽い活動まで避ける必要はありませんが、健診前日の激しい運動は控えましょう。
激しい運動は一部の血液検査などに影響する可能性があります。
健診のために前日だけ急に長距離を走ったり、普段行わない高強度のトレーニングをしたりすることは避けるのが無難です。
健康診断当日の薬は飲んでいい?
薬については、自己判断で中止しないことが重要です。
高血圧、糖尿病、心臓病などで薬を服用している場合、薬の種類や健診内容によって対応が異なります。
特に糖尿病治療薬やインスリンは、食事をとらずに通常通り使用すると低血糖につながる可能性もあるため、事前に処方医や健診施設へ確認してください。
「健診だから薬を全部抜いておこう」と自己判断するのではなく、予約時や事前説明の際に確認しましょう。
午後の健康診断なら朝食を食べてもいい?
厚生労働省は、午後に特定健診を実施する場合には軽めの朝食とし、その後は健診まで水以外の飲食物を摂取しないことが望ましいとしています。
ただし、健診の内容や予約時間によって指示は異なります。
午後の健診だから自由に昼食まで食べてよいとは限りません。受診先からの案内を確認してください。
うっかり食べてしまったらどうする?
当日の朝に誤って朝食を食べたり、コーヒーを飲んだりしてしまった場合は、隠さず健診スタッフへ伝えましょう。
「何時ごろ」「何を」「どのくらい」摂取したかを伝えると、その日の検査をどのように行うか判断する材料になります。
自己判断で健診をキャンセルするのではなく、まず受診先へ相談してください。
よくある質問
健康診断が朝9時なら何時まで食べていいですか?
特定健診では、午前中に実施する場合、健診前10時間以上は水以外の飲食を控えることが示されています。朝9時なら計算上は前日23時が10時間前ですが、受診先から「21時まで」など指定されている場合は、その指示を優先してください。
水は当日の朝も飲めますか?
特定健診では水は除外されています。ただし、胃部検査など検査内容によって別の制限がある場合があるため、受診先の案内を確認してください。
ブラックコーヒーなら飲んでもいいですか?
検査前はコーヒーではなく水を選ぶのが基本です。厚生労働省の特定健診に関する通知でも「水以外の飲食物」を控えるよう示されています。
健康診断の前日は何を食べてもいいですか?
特別な指示がなければ通常の食事で構いませんが、暴飲暴食や飲酒は避け、指定された時間までに食事を済ませましょう。
血圧の薬は当日の朝も飲んでいいですか?
薬によって対応が異なります。自己判断で中止せず、処方医または健診を受ける医療機関に事前に確認してください。
芦屋ながさわ内科で特定健診を受ける方へ
芦屋ながさわ内科では、芦屋市の特定健診に対応しています。
当院の特定健診では、正確な血糖値などを測定するため、受診前10時間は水以外の飲食を控えていただく必要があります。
健診の種類によって事前準備が異なる場合がありますので、ご予約時や事前にお渡しする案内をご確認ください。
健康診断は、血圧、血糖、脂質、肝機能など、自分では気づきにくい身体の変化を確認する機会です。結果に異常を指摘された場合も、放置せず医療機関へ相談しましょう。
記事監修
監修医師:長澤 圭典
・医学博士
・日本循環器学会 循環器専門医
・日本内科学会 認定内科医・総合内科専門医
・日本心血管カテーテルインターベンション学会 専門医
・日本心臓リハビリテーション学会 心臓リハビリテーション指導士