朝の血圧だけ高いのはなぜ?早朝高血圧の原因と受診の目安を循環器専門医が解説|芦屋ながさわ内科|JR芦屋駅から徒歩3分

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朝の血圧だけ高いのはなぜ?早朝高血圧の原因と受診の目安を循環器専門医が解説

朝の血圧だけ高いのはなぜ?早朝高血圧の原因と受診の目安を循環器専門医が解説|芦屋ながさわ内科|JR芦屋駅から徒歩3分

2026年9月03日

朝の血圧だけ高いのはなぜ?早朝高血圧の原因と受診の目安を循環器専門医が解説

「夜の血圧は正常なのに、朝だけ140~150になる」
「起きてすぐ測ると血圧が高い」
「病院では正常なのに、自宅の朝の血圧だけ高い」
「朝の血圧が高いのは危険なの?」

このようなことで気になっている方はいませんか?

血圧は1日中同じではなく、睡眠中は低くなり、起床前後から徐々に上昇するのが一般的です。

しかし、朝の血圧が高い状態が続く場合には「早朝高血圧」と呼ばれる状態が隠れていることがあります。

特に、病院で測った血圧が正常でも、自宅で測った朝の血圧が高い方もいるため、診察室での血圧だけでは気づけないケースがあります。

この記事では、朝だけ血圧が高くなる原因、朝の血圧が130・140・150mmHgの場合の考え方、受診した方がよい目安について解説します。

この記事のポイント

・血圧は朝になると自然に上昇する傾向があります
・朝の家庭血圧が135/85mmHg以上の場合、高血圧の基準に該当します
・「朝だけ高い」「夜は正常」という場合にも注意が必要です
・睡眠時無呼吸症候群、塩分の摂り過ぎ、飲酒、肥満などが関係することがあります
・降圧薬を飲んでいても朝だけ高い場合は、自己判断で薬を変更せず医師へ相談しましょう
・家庭血圧を数日間記録して受診すると、血圧の状態を判断する材料になります

朝だけ血圧が高くなる「早朝高血圧」とは?

早朝高血圧とは、その名前のとおり朝の時間帯に血圧が高くなる状態です。

家庭血圧では、一般的に

上の血圧135mmHg以上、または下の血圧85mmHg以上

が高血圧の基準として用いられています。

そのため、例えば朝の血圧が、

・138/78mmHg
・145/82mmHg
・132/88mmHg
・150/90mmHg

などの状態が繰り返しみられる場合には、朝の家庭血圧が高い可能性があります。

早朝高血圧については、起床後の家庭血圧が135/85mmHg以上になる状態が一つの目安として用いられています。

ただし、1回だけ135mmHgを超えたから早朝高血圧と決まるわけではありません。

血圧はその日の睡眠やストレス、気温などによっても変動するため、数日間継続して測定することが重要です。

正しい家庭血圧の測定方法についてはこちらをご覧ください。

なぜ朝になると血圧が上がるの?

健康な方でも、朝になると血圧はある程度上昇します。

睡眠中は身体が休んでいるため血圧が低くなりますが、起床する時間が近づくと、自律神経などの働きによって身体が活動する準備を始めます。

それに伴って心拍数や血圧も上昇します。

つまり、

「朝の血圧が夜より少し高い」

というだけで、必ず病気というわけではありません。

問題になるのは、朝の血圧が高血圧の範囲まで上昇している状態が繰り返しみられる場合です。

早朝高血圧には、大きく分けると、

・夜間から朝まで血圧が高い状態が続くタイプ
・夜間は下がるものの、起床前後に血圧が大きく上昇するタイプ

があります。後者は「モーニングサージ」と呼ばれることがあります。

「夜は正常、朝だけ高い」場合も大丈夫とは限りません

患者さんからよく聞かれるのが、

「夜は120台だから大丈夫ですよね?」

という質問です。

夜の血圧が正常でも、朝の血圧が高い状態が続いている場合には、朝の数値について確認する必要があります。

例えば、

夜:122/75mmHg
朝:145/88mmHg

という状態が何日も続いている場合です。

反対に、

「病院で測ったら125だったので高血圧ではないと思っていました」

という方でも、自宅の朝の血圧を測ると140~150mmHg程度になっていることがあります。

病院では正常でも家庭血圧が高い状態は「仮面高血圧」と呼ばれます。

そのため、高血圧を判断する際には、診察室だけでなく自宅での血圧も重要です。

朝の血圧130は高い?

ここは患者さんが混乱しやすいポイントです。

日本高血圧学会では、家庭血圧について135/85mmHg以上を高血圧の基準としています。

一方、日本高血圧学会は2025年から早朝の血圧管理を重視し、「朝の血圧130mmHg未満を目指そう」という啓発活動も行っています。

つまり、

「130mmHgになったら高血圧と診断される」

という意味ではありません。

「高血圧かどうかを判断する基準」と「高血圧の方が治療によって目指す血圧」は分けて考える必要があります。

すでに高血圧の治療を受けている方は、ご自身の年齢や持病などによって目標血圧が異なる場合があるため、主治医から指示された目標値を確認してください。

朝の血圧140は病院に行った方がいい?

朝の家庭血圧が140mmHg前後になる場合は、家庭血圧の高血圧基準である135mmHgを超えています。

ただし、

「今朝1回だけ140だった」

という場合と、

「ここ1週間、毎朝140~145くらいある」

という場合では意味が異なります。

まずは正しい方法で朝の血圧を継続して測定しましょう。

数日間測っても、

・毎朝135mmHg以上になる
・140mmHg台が続いている
・以前より血圧が上がってきた

という場合には、一度内科・循環器内科へ相談することをおすすめします。

朝の血圧150は高い?

朝の家庭血圧が150mmHgの場合、家庭血圧の高血圧基準を超えています。

「朝だから150くらいになるのは普通」と考えるのではなく、繰り返し150mmHg程度になる場合には医療機関へ相談しましょう。

特に、

・朝だけ150~160になる
・最近急に血圧が高くなった
・下の血圧も高い
・糖尿病や腎臓病がある
・高血圧の薬を飲んでいるのに朝だけ高い

といった場合には、血圧の状態や治療内容を確認する必要があります。

150・160・180・200mmHgなど、数値ごとの受診目安についてはこちらの記事で解説しています。

朝の血圧が高くなる原因は?

早朝高血圧には、さまざまな要因が関係します。

塩分の摂り過ぎ

塩分を多く摂る食生活は、高血圧に関係する代表的な生活習慣の一つです。

外食や加工食品、麺類の汁、漬物などをよく食べる方では、知らないうちに塩分摂取量が増えていることがあります。

特に塩分の影響を受けやすい方では、夜間から朝にかけての血圧にも影響する可能性があります。

飲酒

過度な飲酒も血圧上昇に関係します。

「夜にお酒を飲むと、翌朝の血圧が高い気がする」という方は、飲酒量や頻度も記録してみるとよいでしょう。

ただし、飲酒だけが原因とは限りません。

肥満・体重増加

肥満は高血圧と関連します。

「最近体重が増えてから朝の血圧も上がってきた」という場合には、体重や腹囲、食事、運動習慣なども含めて見直す必要があります。

睡眠不足やストレス

睡眠不足や強いストレスが続くと、自律神経の働きなどを通じて血圧に影響することがあります。

ただし、「仕事が忙しいから」「ストレスのせいだから」と決めつけて、高い血圧を放置しないようにしましょう。

睡眠時無呼吸症候群

朝の血圧が高い方では、**睡眠時無呼吸症候群(SAS)**が関係している場合があります。

睡眠中に呼吸が繰り返し止まると、低酸素状態や交感神経の活性化などによって、夜間から早朝の血圧に影響することがあります。

特に、

「いびきが大きいと言われる」
「寝ている間に呼吸が止まっていると言われた」
「朝起きると頭が痛い」
「日中とても眠い」
「血圧の薬を飲んでもなかなか下がらない」

という方では、一度睡眠の状態についても確認することがあります。

芦屋ながさわ内科では睡眠時無呼吸症候群についても診療しています。

血圧の薬を飲んでいるのに朝だけ高いのはなぜ?

すでに降圧薬を飲んでいる方でも、

「夜は130未満なのに朝になると150になる」

ということがあります。

早朝の血圧が高くなる背景には、もともとの血圧の日内変動だけでなく、服用している薬の種類・服用時間・効果の持続時間などが関係する場合もあります。

ただし、

朝の血圧が高いから薬を2錠飲む
飲む時間を自分で夜に変更する

など、自己判断で薬の量や服用時間を変更することは避けてください。

家庭血圧の記録を主治医へ見せたうえで、現在の治療内容について相談しましょう。

朝の血圧を正しく測ることが大切です

「朝だけ血圧が高い」と思っていても、測り方によって数値が変わっている場合があります。

朝の血圧は、

・起床後1時間以内
・排尿後
・朝食前
・降圧薬を飲む前
・椅子に座って1~2分安静にしてから

測定します。

起きた直後に慌てて測ったり、家事をした後に測ったりすると、条件が毎日変わってしまいます。

朝・夜ともできるだけ同じ条件で測り、記録することが重要です。

何日くらい血圧を記録すればいい?

1日だけの血圧では、普段の状態を十分に判断できません。

可能であれば、朝と夜の血圧を数日間記録してください。

日本高血圧学会の家庭血圧測定では、複数日の測定値を評価することが重要とされています。

例えば、

のような記録があれば、「たまたま1回高かった」のではなく、「朝に高くなる傾向がある」ということが分かりやすくなります。

血圧手帳やスマートフォンのアプリなど、続けやすい方法で構いません。

朝の血圧が高い場合は何科?

朝の血圧が高い状態が続く場合は、内科または循環器内科へ相談してください。

特に、

・朝の血圧が135mmHg以上の日が続く
・毎朝140~150mmHg程度になる
・朝だけ160mmHg以上になることがある
・病院では正常なのに自宅では高い
・高血圧の薬を飲んでも朝だけ高い
・高血圧と糖尿病・脂質異常症を指摘されている
・いびきや睡眠時無呼吸が気になる

という方は、家庭血圧の記録を持参して相談するとよいでしょう。

芦屋ながさわ内科では、内科・循環器内科として高血圧を含む生活習慣病の診療を行っています。必要に応じて、患者さんの症状や診察所見を踏まえて検査や治療方針を検討します。

朝の血圧が180以上で症状がある場合は?

朝起きたときに血圧が非常に高く、

・強い胸痛
・強い息苦しさ
・突然の激しい頭痛
・手足の麻痺
・ろれつが回らない
・意識がおかしい

などの症状を伴う場合には、通常の外来受診を待つのではなく、緊急性のある病気も考えて救急受診を検討する必要があります。

血圧が180・200mmHgになった場合の詳しい対応はこちらをご覧ください。

よくある質問

朝だけ血圧が140ですが、高血圧ですか?

家庭血圧では135/85mmHg以上が高血圧の基準です。

ただし、1回だけ140mmHgだったからといって高血圧と確定するわけではありません。正しい方法で数日間測定し、140mmHg前後が続く場合には医療機関へ相談しましょう。

夜は正常なのに朝だけ150になります。大丈夫ですか?

夜の血圧が正常でも、朝の血圧が150mmHg前後で繰り返し高い場合には確認が必要です。

家庭血圧を記録して内科・循環器内科へ相談してください。

朝起きてすぐ血圧を測ってもいいですか?

起床後1時間以内に測りますが、目が覚めた瞬間にベッドの中で測るのではありません。

排尿を済ませ、椅子に座って1~2分安静にしてから、朝食・降圧薬の服用前に測定しましょう。

病院では正常なので朝の血圧が高くても問題ありませんか?

診察室では正常でも、家庭血圧が高い「仮面高血圧」の場合があります。

病院での血圧だけではなく、家庭血圧の記録も医師へ伝えることが大切です。

朝の血圧をすぐ下げる方法はありますか?

血圧が高いからといって、自己判断で薬を追加したり急激に下げようとしたりすることは避けてください。

まず正しい方法で血圧を測定し、高い状態が続く場合は医療機関へ相談しましょう。

朝の血圧が高い状態が続く方は芦屋ながさわ内科へ

「夜は正常なのに、朝だけ高い」
「朝になると毎日140~150mmHgになる」
「病院では正常と言われたけれど、自宅の血圧が高い」
「薬を飲んでいるのに朝だけ下がらない」

このような場合には、朝と夜の家庭血圧を記録して、一度医療機関へ相談しましょう。

高血圧は、診察室で1回測った血圧だけではなく、家庭での血圧や持病、生活習慣なども含めて評価することが大切です。

芦屋ながさわ内科では、循環器内科・一般内科として高血圧の診療を行っています。診察内容に応じて、生活習慣の見直しや薬物療法、必要な検査などについてご相談いただけます。

ご自宅で血圧を測っている方は、朝・夜の血圧記録をお持ちください。

記事監修

監修医師:長澤圭典(ながさわよしのり)

【資格・所属学会】

・医学博士
・日本循環器学会循環器専門医
・日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
・日本心血管カテーテルインターベンション学会専門医
・日本心臓リハビリテーション学会心臓リハビリ

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