安静時の心拍数が100を超えるのは危険?ストレス?それとも不整脈?|芦屋ながさわ内科|JR芦屋駅から徒歩3分

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安静時の心拍数が100を超えるのは危険?ストレス?それとも不整脈?

安静時の心拍数が100を超えるのは危険?ストレス?それとも不整脈?|芦屋ながさわ内科|JR芦屋駅から徒歩3分

2026年9月10日

安静時の心拍数が100を超えるのは危険?ストレス?それとも不整脈?

「座っているだけなのに心拍数が105ある」
「安静時の脈拍が100を超えているけど大丈夫?」
「ストレスのせい?それとも不整脈?」

スマートウォッチや家庭用血圧計で日常的に脈拍を確認するようになり、こうした心配をされる方が増えています。

一般的に、成人の安静時心拍数が100回/分を超える状態は「頻脈」と呼ばれます。

ただし、100を1回超えたからといって、すぐに危険な状態というわけではありません。

緊張やストレス、発熱、脱水、睡眠不足などによって一時的に心拍数が100を超えることもあります。

一方で、

「何もしていないのに毎日のように100を超える」
「突然脈が速くなり、突然元に戻る」
「動悸や息切れ、めまいを伴う」

といった場合には、不整脈などが隠れていないか確認することが大切です。

この記事では、

・安静時心拍数100超はどの程度心配すべきなのか
・ストレスで心拍数はどこまで上がるのか
・不整脈を疑った方がよい特徴
・心拍数が高くなる心臓以外の原因
・循環器内科を受診した方がよいケース

について、循環器専門医の視点から分かりやすく解説します。

この記事のポイント

・成人では安静時心拍数100回/分超を一般的に「頻脈」と呼びます
・100を超えたからといって、ただちに危険というわけではありません
・緊張、ストレス、発熱、脱水、睡眠不足などでも心拍数は上がります
・安静にしても100以上が続く、繰り返す場合は原因を確認しましょう
・突然始まって突然止まる動悸や、脈の乱れがある場合は不整脈の可能性があります
・胸痛、強い息苦しさ、失神などを伴う場合は速やかな受診が必要です

安静時の心拍数が100を超えると「頻脈」

成人の安静時心拍数は、一般的に1分間に60~100回程度が目安です。

そして、安静にしているにもかかわらず100回/分を超えている状態を一般的に「頻脈」と呼びます。

ただし、

「100回/分を超えた=危険」

という意味ではありません。

例えば、

・仕事で緊張している
・少し前まで歩いていた
・コーヒーを飲んだ
・暑い場所にいた
・熱がある

といった状況でも心拍数が100を超えることがあります。

心拍数は血圧以上に短時間で変化することもあるため、一度の測定値だけではなく、「どのような状況で、どのくらい続いているか」まで見ることが重要です。

そもそも「安静時」とは?

「何も運動していないから安静時だと思っていた」

という方も多いのですが、心拍数を評価するときの「安静」は、単に運動をしていないという意味ではありません。

例えば、

・駅から歩いて帰ってきた直後
・階段を上った直後
・入浴直後
・家事をした直後
・急いで移動した直後

などは、座っていても心拍数がまだ高い可能性があります。

心拍数が高いことに気づいた場合には、胸痛などの強い症状がなければ、まず座って落ち着き、しばらくしてからもう一度測ってみましょう。

それでも100回/分以上が続いているかどうかが一つの確認ポイントになります。

安静時心拍数が100を超えたら危険?

100を超えたという数字だけで、危険かどうかを判断することはできません。

同じ「105回/分」でも、

Aさん:緊張して105回/分になり、しばらくすると75回/分に戻った

場合と、

Bさん:朝から何時間も105~115回/分が続き、息切れもする

場合では、意味が大きく異なります。

さらに、

Cさん:突然心拍数が160回/分になり、10分後に突然70回/分へ戻った

という場合には、不整脈を疑う必要があります。

したがって心拍数を見るときには、数字だけでなく、

・安静にしても高いか
・どれくらい続くか
・毎日のように繰り返すか
・突然始まったか
・脈のリズムは一定か
・症状を伴っているか

を一緒に確認することが重要です。

ストレスだけでも心拍数100を超える?

はい。

強い緊張やストレスによって心拍数が100を超えることはあります。

緊張すると、体では交感神経が活発になります。

交感神経は、

・心拍数を増やす
・血圧を上げる
・体を活動しやすい状態にする

といった働きがあります。

例えば、

・仕事でプレッシャーを感じている
・人前で話す
・大事な商談や面接がある
・病院に来ると緊張する
・強い不安を感じている

といった状況では、体を動かしていなくても脈が速くなることがあります。

このように、心臓自体のリズムは正常なまま、体の必要に応じて心拍数が速くなる状態を「洞性頻脈」と呼びます。

ストレスによる頻脈の特徴は?

一概には言えませんが、

・緊張すると徐々に脈が速くなる
・リラックスすると徐々に下がる
・脈自体は規則正しい
・特定の場面で起こりやすい

という場合には、ストレスなどによる洞性頻脈の可能性があります。

ただし、

「ストレスが多いから心拍数もストレスのせいだろう」

と自己判断してしまうのはおすすめできません。

頻脈が頻繁に起こる場合には、貧血や甲状腺疾患、不整脈など別の原因が隠れていることもあるためです。

ストレス?それとも不整脈?見分けるポイント

患者さんからよく聞かれるのが、

「この動悸はストレスですか?不整脈ですか?」

という質問です。

症状だけで完全に区別することはできませんが、受診時に重要になるポイントがあります。

① 徐々に速くなった?突然速くなった?

ストレスや運動などによる洞性頻脈では、

80 → 90 → 100 → 110

というように、比較的徐々に心拍数が上がることがあります。

一方、一部の不整脈では、

70 → 突然150

というように、スイッチが入ったように急に心拍数が上がることがあります。

そして、

150 → 突然70

と急に元へ戻ることもあります。

「突然始まって、突然終わる」という動悸を繰り返している場合には、発作性上室性頻拍などの不整脈を考えることがあります。

② 脈は規則正しい?バラバラ?

脈の速さだけでなく、リズムも重要です。

「速いけれど一定の間隔で打っている」

場合と、

「速い上に、間隔がバラバラしている」

場合では考える原因が異なります。

特に脈が不規則な場合には、心房細動などの不整脈が隠れていることがあります。

③ 休んだら下がる?

緊張や運動、暑さなどが原因であれば、その原因がなくなり体が落ち着くにつれて心拍数も下がってくることがあります。

一方、

「30分以上座っているのに100~120から下がらない」
「朝起きた直後から心拍数が高い」
「何時間も頻脈が続いている」

という場合には、別の原因がないか確認した方がよいでしょう。

④ 他の症状はない?

心拍数だけでなく、

・動悸
・息切れ
・胸の違和感
・胸痛
・めまい
・立ちくらみ
・失神
・強い疲労感

などがないかも重要です。

特に胸痛や強い息苦しさ、失神などを伴う場合には、早めの対応が必要です。

不整脈にはどんなものがある?

安静時の心拍数が100を超える原因の一つに不整脈があります。

頻脈を起こす代表的な不整脈には、次のようなものがあります。

発作性上室性頻拍

突然、非常に速い脈が始まる不整脈です。

「突然ドクドクし始めた」
「何の前触れもなく心拍数が150以上になった」
「数分~数時間すると急に元に戻った」

といった症状がみられることがあります。

年齢にかかわらず起こることがあります。

心房細動

心房細動では、心臓の上側にある「心房」の電気信号が乱れ、脈が不規則になります。

人によっては、

・脈がバラバラする
・動悸がする
・息切れする
・疲れやすい

などの症状がありますが、ほとんど症状がないケースもあります。

スマートウォッチの不規則な心拍通知などをきっかけに見つかることもあります。

心房粗動・心房頻拍など

心房で異常な電気信号が発生することで、心拍数が高くなる不整脈です。

症状や脈拍だけでどの不整脈なのかを判断することは難しく、基本的には心電図で確認します。

心拍数100超の原因は不整脈だけではありません

「脈が速い=心臓病」

とは限りません。

体の別の異常に対して、心臓が正常に反応した結果として心拍数が上がっていることもあります。

発熱・感染症

熱が出ると体の代謝が活発になるため、心拍数も上がりやすくなります。

風邪や感染症などで発熱しているときに100を超える場合には、発熱に伴う洞性頻脈の可能性があります。

脱水

体内の水分が不足すると、全身へ十分な血液を送るために心拍数が増えることがあります。

・夏場に大量に汗をかいた
・下痢や嘔吐が続いている
・食事や水分が取れていない

といった状況では、脱水にも注意が必要です。

貧血

血液中の赤血球やヘモグロビンが少なくなると、体へ十分な酸素を届けるために心臓が速く動くことがあります。

貧血がある場合、

・動悸
・息切れ
・めまい
・疲れやすい

といった症状を伴うこともあります。

甲状腺機能亢進症

甲状腺ホルモンが過剰になると、体の代謝が高まり、安静時でも心拍数が高くなる場合があります。

・汗をかきやすくなった
・手が震える
・暑がりになった
・食べているのに体重が減る
・動悸が続く

といった症状がある場合には、血液検査で甲状腺機能を確認することがあります。

カフェイン

コーヒーやエナジードリンクなどに含まれるカフェインによって、心拍数が上がったり動悸を感じたりする方もいます。

特に短時間に大量のカフェインを摂取した場合には注意しましょう。

アルコール

飲酒によって心拍数が上がることもあります。

また、飲酒が不整脈を誘発することもあるため、

「お酒を飲んだ夜や翌日に動悸がする」

という場合には、飲酒との関連も確認します。

睡眠不足・疲労

睡眠不足や過労が続くと、自律神経のバランスが乱れ、普段より安静時心拍数が高くなることがあります。

スマートウォッチを使用している方は、睡眠不足の日だけ心拍数が高くなっていないか、履歴を見てみるのもよいでしょう。

薬の影響

一部の薬には心拍数を上昇させる作用があります。

「新しい薬を飲み始めてから動悸がするようになった」

という場合には、受診時に服用中の薬を伝えてください。

ただし、自己判断で処方薬を中止することは避けましょう。

心拍数100を超えたら、まず何をすればいい?

胸痛や強い息苦しさなどがなければ、まず落ち着いて状態を確認してみましょう。

① 座って安静にする

まず椅子などに座り、体を休めます。

直前まで歩いていた場合や家事をしていた場合には、その影響が残っている可能性があります。

しばらくしてからもう一度心拍数を確認します。

② 脈を自分でも触ってみる

手首の親指側に指を当てると、脈を確認できます。

・速いか
・規則正しいか
・バラバラしていないか

を確認してみましょう。

家庭用血圧計がある場合には、血圧と一緒に脈拍を確認するのもよいでしょう。

③ 心拍数と症状を記録する

受診する場合には、

・何時ごろ起きたか
・心拍数はいくつだったか
・何をしていたときか
・どれくらい続いたか
・突然始まったか
・動悸や息切れがあったか

といった情報が役立ちます。

スマートウォッチを使っている方は、心拍数の履歴や心電図データが残っていれば受診時にお見せください。

こんな「心拍数100超」は循環器内科へ

一時的に101~105程度になっただけで、その後通常の心拍数へ戻り、体調にも問題がなければ、必ずしも大きな異常とは限りません。

一方、次のような場合には一度医療機関へ相談することをおすすめします。

・安静にしても100回/分以上が続く
・毎日のように100回/分を超える
・以前と比べて安静時心拍数が明らかに高くなった
・突然心拍数が速くなり、突然元に戻る
・脈がバラバラしている
・動悸を繰り返す
・息切れしやすくなった
・めまいや立ちくらみがある
・スマートウォッチから不整脈の通知が出た

「100を超えた」という一つの数字よりも、何度も繰り返していることや、これまでとは明らかに違うことが重要なポイントになります。

心拍数が130以上ならどうする?

心拍数の高さだけで緊急性を判断することはできませんが、日本心臓財団では、安静にしているにもかかわらず脈拍数が130回/分を超えている場合には、危険性があり治療が必要な場合があるため、速やかに心電図検査を受けることを推奨しています。

特に、

・安静時でも130以上が続いている
・突然非常に速くなった
・強い動悸を伴う

といった場合には、早めに医療機関を受診しましょう。

「心拍数100超+この症状」は早めに医療機関へ

次のような症状を伴う場合には、心拍数を何度も測り続けるより、医療機関を受診することを優先してください。

・胸の強い痛み、圧迫感
・強い息苦しさ
・失神した
・意識が遠のく感じがある
・強いめまい
・冷や汗を伴う強い体調不良

症状が強い場合には救急要請が必要になることもあります。

「心拍数が何回なら救急車」という数字だけではなく、本人の症状や全身状態によって緊急性は変わります。

循環器内科ではどんな検査をする?

安静時頻脈が続く場合には、問診だけでは原因を判断できないことがあります。

必要に応じて次のような検査を行います。

心電図

心臓から発生する電気信号を記録し、

・正常なリズムで速くなっているのか
・不整脈によって速くなっているのか

を確認します。

頻脈や不整脈の診断において基本となる検査です。

ホルター心電図

「家では動悸がするのに病院では正常」

という場合には、日常生活中の心電図を長時間記録するホルター心電図を検討します。

発作的に起こる不整脈の確認に役立ちます。

心エコー検査

超音波を使って、

・心臓の動き
・心臓の大きさ
・心臓の弁
・心臓のポンプ機能

などを確認します。

頻脈の背景に心臓の病気がないかを確認するために行う場合があります。

血液検査

必要に応じて、

・貧血
・甲状腺機能
・電解質
・炎症反応

などを調べます。

「心拍数が高い」という症状の原因が、心臓そのものではなく別の病気にあることもあるためです。

よくある質問

Q. 安静時心拍数が105くらいです。危険ですか?

105という数字だけで危険とは判断できません。

緊張や発熱、睡眠不足、脱水などによって一時的に100を超えることもあります。

ただし、十分に安静にしているにもかかわらず100以上が続く場合や、頻繁に繰り返す場合には、一度原因を確認することをおすすめします。

Q. ストレスだけで心拍数が110になることはありますか?

あります。

強い緊張やストレスによって交感神経が活発になると、心拍数が100を超える場合があります。

ただし「ストレスがあるから」と決めつけず、何度も頻脈を繰り返す場合には他の原因がないか確認しましょう。

Q. 安静時心拍数が90台なら大丈夫ですか?

一般的な成人の安静時心拍数の範囲内ではありますが、普段の心拍数との比較も重要です。

例えば、普段60前後だった方が突然90台になり、その状態が続いている場合には、体調の変化がないか確認する必要があります。

数字だけでなく、ご自身の普段の心拍数との違いも見てみましょう。

Q. 心拍数が100を超えていても症状がなければ放置していいですか?

症状がないから必ず問題ないとは限りません。

特に安静時に100以上が何度も続いている場合には、一度医療機関で相談するとよいでしょう。

不整脈の中には、自覚症状がほとんどないものもあります。

Q. スマートウォッチで毎日100を超えています。受診した方がいいですか?

安静にしている時間帯にも100以上が繰り返し記録されているのであれば、一度医療機関へ相談することをおすすめします。

スマートウォッチの心拍数履歴や心電図が記録されている場合には、受診時に見せていただくと参考になります。

Q. 病院に行くといつも心拍数100を超えます。緊張でしょうか?

病院で緊張して心拍数が上がる方もいます。

自宅では正常で、病院に来たときだけ高くなるのであれば、緊張が影響している可能性もあります。

自宅で測定した心拍数やスマートウォッチの履歴がある場合には、診察時に医師へ伝えてみましょう。

安静時心拍数100超は「数字だけ」ではなく、続き方を確認しましょう

安静時心拍数が100を超えていると、

「心臓に何か異常があるのでは?」

と不安になるかもしれません。

一般的に100回/分を超える状態は頻脈と呼ばれますが、100を少し超えたからといって、ただちに危険というわけではありません。

緊張やストレス、睡眠不足、発熱、脱水、カフェインなどでも一時的に心拍数は上昇します。

一方で、

・安静にしても100以上が続く
・頻繁に繰り返す
・突然速くなり突然戻る
・脈がバラバラする
・動悸や息切れを伴う

といった場合には、不整脈などが隠れていないか確認しておくことが大切です。

「ストレスかな?」と自己判断して放置するのではなく、頻繁に起こる場合には一度循環器内科へ相談しましょう。

芦屋ながさわ内科では、循環器専門医が頻脈、動悸、不整脈などの循環器症状について診療しています。

スマートウォッチや家庭用血圧計に心拍数の記録が残っている場合には、その記録も診察の参考になります。

「心拍数が100を超えているけれど、受診するほどなのか分からない」という段階でも、お気軽にご相談ください。

監修

監修医師:長澤 圭典
・医学博士
・日本循環器学会 循環器専門医
・日本内科学会 認定内科医・総合内科専門医
・日本心血管カテーテルインターベンション学会 専門医

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