空腹時血糖110mg/dLは高い?糖尿病との関係や受診の目安を解説|芦屋ながさわ内科|JR芦屋駅から徒歩3分

〒659-0092兵庫県芦屋市大原町11-24-106 ラポルテ北館1F

0797-23-3578

WEB予約
外観

空腹時血糖110mg/dLは高い?糖尿病との関係や受診の目安を解説

空腹時血糖110mg/dLは高い?糖尿病との関係や受診の目安を解説|芦屋ながさわ内科|JR芦屋駅から徒歩3分

2026年8月28日

空腹時血糖110mg/dLは高い?糖尿病との関係や受診の目安を解説

健康診断で「空腹時血糖110mg/dL」と書かれていて、「これは糖尿病なの?」「病院に行った方がいい?」と気になった方もいるのではないでしょうか。

空腹時血糖110mg/dLは、それだけで糖尿病と診断される数値ではありません。

しかし、日本糖尿病学会では空腹時血糖126mg/dL以上を「糖尿病型」としており、110~125mg/dLは糖尿病の可能性を詳しく確認したい範囲です。

「まだ126を超えていないから大丈夫」と放置するのではなく、HbA1cや過去の血糖値、体重、家族歴なども含めて確認することが大切です。

この記事のポイント

・空腹時血糖110mg/dLだけで糖尿病と診断されるわけではありません
・空腹時血糖126mg/dL以上は「糖尿病型」の基準の一つです
・空腹時血糖110~125mg/dLでは、糖尿病が隠れていないか確認することが重要です
・HbA1cや75g経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)などを組み合わせて判断します
・高血圧、脂質異常症、肥満、糖尿病の家族歴がある方は特に注意が必要です

空腹時血糖とは?

空腹時血糖とは、一般的に一定時間食事をしていない状態で測定した血液中のブドウ糖の濃度です。

健康診断では、糖尿病や糖代謝異常を早期に発見するための代表的な検査項目として測定されています。

血糖値は食事によって大きく変動するため、「いつ採血したか」が非常に重要です。

健康診断などで測定する空腹時血糖は、食事による影響をできるだけ受けない状態で血糖値を確認するための検査です。

空腹時血糖110mg/dLは高い?

日本糖尿病学会では、糖代謝の状態について、空腹時血糖値を含めて次のように評価します。

・空腹時血糖110mg/dL未満:正常型を判断する基準の一つ
・空腹時血糖110~125mg/dL:糖尿病型でも正常型でもない可能性がある範囲
・空腹時血糖126mg/dL以上:糖尿病型の基準の一つ

そのため、空腹時血糖110mg/dLは、「糖尿病ではないから全く問題ない」と言い切れる数値ではありません。

一方で、110mg/dLだったからといって、すぐに糖尿病と診断されるわけでもありません。

血糖値はその日の体調などによって変動することもあるため、HbA1cや再検査の結果なども合わせて判断します。

空腹時血糖110~125mg/dLは「糖尿病予備群」?

一般的には「糖尿病予備群」という言葉が使われることがありますが、医学的には血糖値だけを見て一律に「予備群」と診断するわけではありません。

日本糖尿病学会では、

・空腹時血糖126mg/dL以上
・75g経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)2時間値200mg/dL以上
・随時血糖200mg/dL以上
・HbA1c 6.5%以上

などを糖尿病を判断する際の基準として用います。

空腹時血糖110~125mg/dLの場合には、75gOGTTなどによって食後の血糖値がどのように変化するかを詳しく確認することがあります。

空腹時の血糖値はそれほど高くなくても、食後に血糖値が大きく上昇する「耐糖能異常」が隠れていることがあるためです。

空腹時血糖100~109mg/dLなら問題ない?

日本糖尿病学会では、空腹時血糖100~109mg/dLについて、正常域ではあるものの「正常高値」としています。

特に、

・HbA1cも高め
・肥満がある
・高血圧がある
・脂質異常症がある
・家族に糖尿病の方がいる

といった場合には、将来糖尿病を発症するリスクを考えて経過を確認することが重要です。

厚生労働省の特定健診でも、空腹時血糖100mg/dL以上は保健指導判定に関わる値として用いられています。

空腹時血糖とHbA1cは何が違う?

健康診断では、空腹時血糖とHbA1cが一緒に測定されていることがあります。

この2つは、どちらも糖尿病を評価する重要な検査ですが、示しているものが異なります。

空腹時血糖

採血した時点の血糖値を示します。

食事や運動、体調などの影響を受けるため、その時の状態によって数値が変動します。

HbA1c

過去1~2か月程度の平均的な血糖状態を反映します。

直前の食事による影響を受けにくいため、血糖値と組み合わせて確認することで、普段の血糖状態をより把握しやすくなります。

例えば、

「空腹時血糖110mg/dL+HbA1c 6.0%」

といった場合には、どちらもやや高めであるため、より注意して経過を見る必要があります。

空腹時血糖が高くなる原因

空腹時血糖が高くなる背景には、さまざまな原因があります。

代表的なものとして、

・食べ過ぎ
・体重増加
・内臓脂肪の増加
・運動不足
・睡眠不足
・加齢
・遺伝的な体質
・糖尿病の家族歴

などがあります。

また、糖尿病だけでなく、一部の薬剤やホルモンの異常などが血糖値に影響することもあります。

「自分は甘いものを食べないから糖尿病にはならない」とは限りません。

体質や体重、運動量なども大きく関係します。

空腹時血糖110mg/dLなら病院を受診した方がいい?

空腹時血糖110mg/dLを1回指摘されただけで、緊急性が高いケースは多くありません。

ただし、次のような方は、一度内科や糖尿病内科へ相談することをおすすめします。

・空腹時血糖110mg/dL以上が何度も続いている
・年々血糖値が上がっている
・HbA1cも高い
・健康診断で「要再検査」「要受診」と書かれている
・肥満や体重増加がある
・高血圧や脂質異常症も指摘されている
・家族に糖尿病の方がいる
・のどが渇く
・尿の回数や量が増えている
・理由なく体重が減っている

特に空腹時血糖126mg/dL以上の場合は、糖尿病型の基準の一つに該当するため、医療機関を受診して詳しい検査を受けることが重要です。厚生労働省も、特定健診で空腹時血糖126mg/dL以上の場合には医療機関で診察や検査を受けるよう案内しています。

空腹時血糖110mg/dLなら薬は必要?

空腹時血糖110mg/dLという数値だけで、すぐに糖尿病の薬を開始するわけではありません。

まずは、

・HbA1c
・再検査した血糖値
・体重
・食生活
・運動習慣
・家族歴
・高血圧や脂質異常症の有無

などを確認します。

糖尿病と診断されていない段階では、食事・運動・体重管理などの生活習慣を見直しながら経過を見るケースも多くあります。

ただし、血糖値がさらに高い場合や糖尿病と診断された場合には、状態に応じて治療を検討します。

血糖値が高めのときに見直したい生活習慣

糖尿病の予防では、無理な食事制限を一時的に行うより、続けられる生活習慣をつくることが大切です。

例えば、

・食べ過ぎを避ける
・間食や甘い飲み物を見直す
・野菜や食物繊維を意識する
・適度な運動を継続する
・適正体重を目指す
・飲酒量を見直す
・睡眠時間を確保する

などが挙げられます。

ただし、年齢や持病によって適切な運動量や食事内容は異なります。

自己流で極端な糖質制限などを行うのではなく、必要に応じて医師などへ相談しましょう。

高血圧やコレステロールも高い場合は要注意

健康診断では、

「血糖値も少し高い」
「血圧も高い」
「LDLコレステロールや中性脂肪も高い」

というように、複数の生活習慣病に関する数値を同時に指摘されることがあります。

糖尿病、高血圧、脂質異常症などは、それぞれが動脈硬化を進める要因になります。

複数のリスクが重なることで、将来的な心筋梗塞や脳梗塞などのリスクにもつながるため、血糖値だけを見るのではなく全体を確認することが大切です。

芦屋ながさわ内科では、糖尿病だけでなく、高血圧・脂質異常症などの生活習慣病をまとめて診療しています。

空腹時血糖が高い場合は何科を受診する?

空腹時血糖を健康診断で指摘された場合は、内科または糖尿病内科へ相談してください。

受診する際には、

・今回の健康診断結果
・過去の健康診断結果
・お薬手帳

などをお持ちいただくと、これまでの血糖値の推移を確認しやすくなります。

「110mg/dLだから受診するほどではないかもしれない」と迷っている段階でも、一度ご相談いただいて問題ありません。

よくある質問

Q空腹時血糖110mg/dLなら糖尿病ですか?

空腹時血糖110mg/dLだけで糖尿病と診断されるわけではありません。

空腹時血糖126mg/dL以上は糖尿病型の基準の一つですが、糖尿病の診断には再検査やHbA1cなども含めて総合的に判断します。

Q空腹時血糖110mg/dLは再検査した方がいいですか?

日本糖尿病学会では、空腹時血糖110~125mg/dLでは糖尿病の疑いを否定できないため、75gOGTTが強く推奨される範囲とされています。

健診で指摘された場合は、医療機関へ相談してください。

Q空腹時血糖110mg/dLでもHbA1cが正常なら大丈夫ですか?

HbA1cが正常範囲でも、血糖値の推移やその他のリスクによっては経過観察や追加検査が必要な場合があります。

空腹時血糖とHbA1cの両方を含めて判断することが大切です。

Q空腹時血糖126mg/dLを超えたら糖尿病ですか?

126mg/dL以上は「糖尿病型」の基準の一つですが、1回126mg/dL以上だっただけで必ず糖尿病と確定するわけではありません。

再検査やHbA1cなどを確認し、診断します。

Q健診結果は持っていった方がいいですか?

はい。今回の結果だけでなく、可能であれば過去の健康診断結果もお持ちください。

血糖値やHbA1cがどのように変化してきたのかを確認するうえで重要な情報になります。

健康診断で血糖値を指摘された方は芦屋ながさわ内科へ

糖尿病は、初期には自覚症状がほとんどないことがあります。

そのため、健康診断で空腹時血糖が高いと指摘された段階で、自分の血糖状態を確認しておくことが重要です。

特に、

「空腹時血糖110mg/dLだった」
「以前より血糖値が上がっている」
「HbA1cも高めだった」
「血圧やコレステロールも指摘されている」

という方は、一度ご相談ください。

芦屋ながさわ内科では、糖尿病内科をはじめ、高血圧・脂質異常症などの生活習慣病も総合的に診療しています。

健康診断の結果をお持ちのうえ、お気軽にご相談ください。

記事監修

監修医師:長澤圭典(ながさわよしのり)

【資格・所属学会】

・医学博士
・日本循環器学会循環器専門医
・日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
・日本心血管カテーテルインターベンション学会専門医
・日本心臓リハビリテーション学会心臓リハビリテーション指導士

TOP