2026年9月05日

「コーヒーは1日何杯まで?」「毎日3~4杯飲んで大丈夫?」「コーヒーを飲むと血圧が上がる?」と気になる方も多いでしょう。
日本ではカフェインの一律の摂取上限は設定されていませんが、食品安全委員会や厚生労働省が紹介する海外機関の目安では、健康な成人で1日400mg程度までが一つの参考になります。
ただし、カフェインへの感受性には個人差があり、コーヒーのカフェイン量もカップサイズや抽出方法によって異なります。
この記事のポイント
・日本ではカフェインの一律の摂取上限は設定されていません
・海外機関では健康な成人で1日400mg程度までが参考値です
・コーヒー200mLには代表値として約120mgのカフェインが含まれます
・「何杯」だけでなく1日の総カフェイン量で考えましょう
・摂りすぎると動悸、不眠、めまい、吐き気などにつながることがあります
・カフェインへの反応には個人差があります
コーヒーは1日何杯まで?
日本に「全員1日3杯まで」といった一律の基準はありません。
海外機関の参考値では、健康な成人のカフェイン摂取量として1日400mg程度までが示されています。
食品安全委員会の代表値ではコーヒー200mLに約120mgのカフェインが含まれます。単純計算では1杯120mg、2杯240mg、3杯360mg、4杯480mgです。
そのため200mL程度なら3杯で400mgに近づきますが、豆・抽出方法・濃さ・カップサイズによって量は変わります。「4杯目から危険」という意味ではありません。
カフェイン400mgとはどのくらい?
飲み物 カフェイン量の代表例
コーヒー200mL 約120mg
紅茶200mL 約60mg
せん茶200mL 約40mg
ウーロン茶200mL 約40mg
エナジードリンク355mLの例 約142mg
カフェインはコーヒーだけでなく、お茶やエナジードリンクなどにも含まれます。1日の飲み物全体で考えましょう。
飲みすぎるとどうなる?
カフェインの過剰摂取では、めまい、心拍数増加、動悸、興奮、不安、震え、不眠、下痢、吐き気などが起こることがあります。
400mgは「ここまでなら誰でも必ず大丈夫」という保証ではありません。少量でも眠れなくなったり動悸が出たりする方もいます。
コーヒーを飲むと血圧は上がる?
カフェイン摂取後に一時的な血圧上昇がみられることがあります。ただし「コーヒーを飲む人は全員高血圧になる」という単純な関係ではありません。
高血圧治療中で、コーヒーを飲むたびに動悸がする、飲んだ後に血圧が大きく上がると感じる場合は、量を見直して医師へ相談してください。
コーヒーで動悸がするのはなぜ?
カフェインの作用により、摂取量や体質によって心拍数増加や動悸を感じることがあります。
毎回症状が出る場合は、量を減らす、デカフェへ変えるなどを検討できます。ただし、不整脈・貧血・甲状腺疾患などでも動悸は起こります。コーヒーを控えても続く場合は医療機関へ相談しましょう。
寝る前のコーヒーは?
カフェインによる睡眠への影響には個人差があります。敏感な方ではコーヒー1杯でも睡眠に影響することがあります。
夕方以降のコーヒーで寝つきが悪くなる方は、飲む時間を早める、量を減らす、デカフェへ変えるなどの工夫をしましょう。
妊娠中は?
妊娠中はカフェインの摂りすぎにより注意が必要です。厚生労働省は海外機関の例として、妊婦では1日200~300mg程度までとする目安を紹介しています。
コーヒーだけでなく紅茶、緑茶、チョコレートなども含めて考え、不安がある場合は産婦人科へ確認してください。
エナジードリンクとの併用に注意
エナジードリンクは製品によってカフェイン量に大きな差があります。コーヒーの杯数だけを見ず、パッケージの表示を確認しましょう。
短時間にカフェインを多量摂取することは避けてください。
デカフェなら?
デカフェ・カフェインレスは通常のコーヒーよりカフェイン量が少なく、動悸や不眠が出やすい方が摂取量を減らす方法の一つになります。ただし「完全にゼロ」とは限りません。
よくある質問
コーヒーは1日3杯までですか?
一律基準ではありません。200mLを約120mgとすると3杯で約360mgですが、商品によって異なります。
1日4杯飲むと危険ですか?
杯数だけでは判断できません。カップサイズや濃さ、他の飲料からのカフェイン摂取も確認しましょう。
高血圧でも飲めますか?
一律に禁止されるものではありません。血圧上昇や動悸を感じる場合は量を見直し、主治医へ相談してください。
コーヒーで動悸がする場合は?
量を減らす、デカフェに変えるなどを試し、それでも続く場合は他の原因がないか医療機関へ相談してください。
動悸や血圧が気になる方は芦屋ながさわ内科へ
「何杯まで」という数字だけではなく、総カフェイン量と自分に症状が出ていないかを確認することが大切です。
コーヒーを控えても動悸が続く、脈が不規則、血圧が高い状態が続く場合には、カフェイン以外の原因がないか確認することも重要です。
芦屋ながさわ内科では、高血圧や不整脈など循環器疾患の診療を行っています。
記事監修
監修医師:長澤 圭典
・医学博士
・日本循環器学会 循環器専門医
・日本内科学会 認定内科医・総合内科専門医
・日本心血管カテーテルインターベンション学会 専門医
・日本心臓リハビリテーション学会 心臓リハビリテーション指導士