動脈硬化は「見える化」できる?血管年齢を調べる検査と改善法を循環器専門医が解説|芦屋ながさわ内科|JR芦屋駅から徒歩3分

〒659-0092兵庫県芦屋市大原町11-24-106 ラポルテ北館1F

0797-23-3578

WEB予約
外観

動脈硬化は「見える化」できる?血管年齢を調べる検査と改善法を循環器専門医が解説

動脈硬化は「見える化」できる?血管年齢を調べる検査と改善法を循環器専門医が解説|芦屋ながさわ内科|JR芦屋駅から徒歩3分

2026年7月31日

動脈硬化は「見える化」できる?血管年齢を調べる検査と改善法を循環器専門医が解説

「血圧も、コレステロールも、血糖値も、少しずつ基準を超えている」 「健診でいくつも指摘されたけれど、結局どうすればいいの?」 「自分の血管は、実際どのくらい傷んでいるんだろう?」


芦屋市周辺にお住まいの皆様、こんにちは。芦屋ながさわ内科です。


健康診断で指摘される血圧、コレステロール、血糖値、尿酸値、肝機能——。これらは一見バラバラの項目のように見えますが、実は「動脈硬化」という一つのゴールに向かって進んでいく、共通の入り口です。
動脈硬化は、痛みも自覚症状もないまま、静かに進行します。そして、ある日突然、心筋梗塞や脳卒中といった命に関わる病気を引き起こします。だからこそ、症状が出る前に「今、自分の血管がどうなっているか」を知ることが、将来の自分を守る最良の方法なのです。


今回は、循環器専門医の視点から、動脈硬化の仕組みと、それを「見える化」する検査、そして改善のポイントについて解説します。


動脈硬化とは、血管が「硬く・狭く」なること


私たちの血管は、若く健康なときはゴムホースのようにしなやかで弾力があります。しかし、さまざまな要因によって血管の壁が傷つき、そこにコレステロールなどがたまって「プラーク」と呼ばれる塊ができると、血管は硬く、もろく、内側が狭くなっていきます。これが「動脈硬化」です。


イメージするなら、長年使った水道管の内側に、汚れがこびりついて狭くなっていく状態です。血液の通り道が狭くなれば、全身への酸素や栄養の供給が滞り、詰まったり破れたりすれば重大な病気を引き起こします。


動脈硬化を進める「危険因子」


動脈硬化は、一つの原因ではなく、複数の要因が重なって進行します。健診で指摘される数値の多くが、この危険因子にあたります。


高血圧:常に高い圧力が血管の壁を傷つけます。
脂質異常(コレステロール):悪玉(LDL)コレステロールがプラークの材料になります。
高血糖(糖尿病):血液中の糖が血管の内壁を傷つけます。
高尿酸血症:血管を収縮させ、内壁を傷つけることが分かってきています。
喫煙:血管を強く傷つけ、収縮させます。
肥満・運動不足・加齢


注目していただきたいのは、これらが「重なる」ほどリスクが相乗的に高まるという点です。一つひとつは軽度でも、複数が重なっていると、動脈硬化は加速します。(→ 各項目の詳しい解説は、当院の「血圧」「コレステロール」「血糖値・HbA1c」「尿酸値」の各記事もあわせてご覧ください)


なぜ「数値」だけでなく「血管そのもの」を診るのか


ここが、循環器専門医として最もお伝えしたい点です。
血圧やコレステロールの「数値」は、あくまで動脈硬化の「リスク」を示すものです。しかし、同じ数値でも、実際に血管がどれだけ傷んでいるかは人によって大きく異なります。「数値は少し高いが血管はきれい」な方もいれば、「数値はそれほどでもないのに、すでにプラークがある」方もいるのです。
だからこそ、数値だけで判断するのではなく、「あなたの血管の今」を直接確認することが大切なのです。


芦屋ながさわ内科で行う「血管の見える化」検査


当院では、動脈硬化の進み具合を、痛みなく「見える化」する検査を行っています。


① 頸動脈エコー(首の血管の超音波検査)

首の血管(頸動脈)に超音波を当て、血管の壁の厚さや、プラークがたまっていないかを、その場でモニターに映し出して確認します。痛みはなく、数分で終わる検査です。首の血管に動脈硬化が見つかれば、心臓や脳の血管も同じようにダメージを受けている可能性が高い、という重要なサインになります。


② 血圧脈波検査(血管の硬さの検査)

手足の血圧を同時に測定することで、血管の硬さ、いわゆる「血管年齢」を推定します。動脈硬化がどのくらい進んでいるかを客観的な数値で把握できるため、治療の必要性を判断する材料になります。
これらの検査によって、「今すぐ対策が必要な段階なのか」「まずは生活習慣の改善から始めてよい段階なのか」を、根拠を持ってお伝えできます。「自分の血管の状態が分かった」ことで、漠然とした不安が具体的な行動に変わります。


症状が出てからでは遅い——だから「今」なのです


動脈硬化の最も怖いところは、かなり進行するまで痛みも自覚症状もまったく出ないことです。血管が半分以上狭くなっていても、多くの場合、体は何の警告も発しません。そして、プラークが破れて血管が完全に詰まった瞬間に、心筋梗塞や脳梗塞として突然発症します。
これは、昨日まで元気に過ごしていた方の日常を、一瞬で奪ってしまう病気です。だからこそ、「症状がない今のうちに」血管の状態を確認し、対策を始めることに大きな意味があります。健診で数値を指摘された今このタイミングは、決して悪い知らせではなく、「まだ間に合ううちに気づけた」という前向きなチャンスなのです。


動脈硬化は改善できる?日常でできること


「動脈硬化は一度なったら戻らない」と思われがちですが、進行を止めたり、遅らせたりすることは十分に可能です。基本となるのは、危険因子を一つずつ減らしていくことです。


食事:塩分を控え、野菜や食物繊維、青魚を取り入れる。芦屋には美味しいお店が多いので、「全部我慢」ではなく、無理なく続けられる工夫をご提案します。
運動:芦屋川沿いのウォーキングなど、続けやすい有酸素運動を習慣に。
禁煙:血管を守るうえで、最も効果の大きい対策の一つです。
必要に応じた治療:生活習慣の改善だけでは不十分な場合、お薬で数値をコントロールし、血管へのダメージを食い止めます。


まとめ:芦屋で「血管の健康」を守るために


血圧、コレステロール、血糖値、尿酸値——健診で指摘された数値は、すべて「血管を大切にしてください」という体からのメッセージです。それらが行き着く先である動脈硬化は、症状が出る前に対策を始めることが何より重要です。
「複数の数値が気になっている」「自分の血管の状態を一度きちんと知りたい」という方は、ぜひ一度、芦屋ながさわ内科へお越しください。循環器専門医が、血管を「見える化」する検査を通じて現状を正しく評価し、皆様が10年後、20年後も芦屋の街で元気に過ごせるよう、誠実にサポートいたします。

TOP