高血圧症の原因・検査・治療法について芦屋ながさわ内科が解説|高血圧のご相談は芦屋市の芦屋ながさわ内科
当院の高血圧治療が選ばれる理由
1. 循環器専門医による診療
「なぜ血圧が上がっているのか」を確かめたうえで、患者様に合った治療をご提案します。
2. 生活習慣病をまとめて管理
高血圧だけでなく、糖尿病や脂質異常症も併せて診療します。食事や運動についても、無理なく続けられる範囲でご相談に応じます。
3. JR芦屋駅から徒歩3分
高血圧の治療は、通い続けやすさも大切です。ラポルテ北館1階にあり、お仕事帰りや買い物のついでにもお立ち寄りいただけます。
血圧とは
血圧とは、心臓から送り出された血液が血管の内側の壁を押す力のことです。
健康診断で目にする「150/95」のような数値は、
上下2つの血圧を表しています。
● 上の血圧(収縮期血圧)
心臓が縮んで、血液を送り出した瞬間の圧力。「150/95」の150がこれにあたります。
● 下の血圧(拡張期血圧)
心臓がふくらんで、血液をためている時の圧力。「150/95」の95がこれにあたります。
高血圧とは
高血圧とは、血管にかかる圧力が高い状態が慢性的に続くことです。日本人のおよそ4,300万人が該当すると推計されており、けっして珍しい病気ではありません。
診断の目安
診察室での測定で上が140mmHg以上、または下が90mmHg以上の場合に高血圧と診断されます。
数値以外も含めて判断します
緊張で数値が上がる「白衣高血圧」や、運動・ストレスによる一時的な上昇もあります。数値の高さやこれまでの経過に応じて、ご自宅で測った記録も参考にしながら診断します。
高血圧の状態が続くと血管が傷つき、動脈硬化が進むことがあります。脳卒中や心筋梗塞につながる場合もあるため、早めのご相談が大切です。
高血圧の診断基準
まずは、ご自宅で測った上の血圧がどこにあてはまるかご確認ください。
115未満 / 正常域
現在の生活を続けながら、定期的な測定で経過を見ていきましょう。
115〜134 / 高めの範囲
まだ高血圧の基準には達していませんが、注意が必要な数値です。食事や運動の見直しから始められる段階です。
135以上 / 高血圧
高血圧に該当する数値です。自覚症状がなくても血管への負担は進むことがあるため、一度ご相談ください。
上記はご家庭で測定した場合の目安です。病院では緊張により高く出ることがあるため、診察室では別の基準(140以上)で判断します。詳しい分類は下の表をご覧ください。

自覚症状について
高血圧は、初期の自覚症状がほとんどありません
痛みや不調を感じないまま進行することが多く、健康診断で指摘されて初めて気づく方も少なくありません。
血圧が著しく高い場合、次のような症状が現れることがあります。
頭痛 めまい 耳鳴り 息切れ 胸の痛み
※これらの症状は高血圧以外の原因でも起こります。自己判断はせず、医療機関にご相談ください。
症状が現れた時には、すでに病状が進行している場合があります。症状の有無にかかわらず、日頃から血圧を測定し、変化に気づくことが大切です。
高血圧の原因
高血圧の原因は、大きく「遺伝的な要因」と「生活習慣(環境的な要因)」の2つに分けられます。
● 遺伝的な要因
ご両親や兄弟姉妹など血縁者に高血圧の方がいる場合、体質として血圧が上がりやすい傾向があるとされています。
● 環境的な要因(生活習慣)
塩分の摂り過ぎ
血液中の水分量が増え、血圧が上がりやすくなります。1日6g未満が目標とされています。
喫煙
タバコは血管を収縮させ、動脈硬化を進める要因になります。
肥満
特に内臓脂肪型の肥満は、血圧を上げる物質の分泌に関わるとされています。
お酒の飲み過ぎ
長期間の多量飲酒は、血圧を上昇させる要因のひとつです。
運動不足
血管の弾力性が低下し、血圧が上がりやすくなるとされています。
ストレス
精神的な緊張が交感神経を刺激し、血圧を上げることがあります。
原因は人によって異なり、複数が重なっている場合もあります。ご自身にどの要因があてはまるかは、診察でお伺いしながら確認していきます。
原因によるタイプ分類
高血圧は、原因によって大きく2つのタイプに分けられます。
本態性高血圧(約90%)
日本人の高血圧の大半を占めるタイプです。原因となる特定の病気はなく、遺伝的な体質に生活習慣(塩分、肥満、ストレスなど)や加齢が重なって起こるとされています。食事や運動の見直しが治療の基本となります。
二次性高血圧(約10%)
原因となる病気がはっきりしているタイプです。腎臓の病気、ホルモンの異常、睡眠時無呼吸症候群、お薬の影響などが関係することがあります。若い年代での発症や、お薬が効きにくい場合に疑われます。
二次性高血圧の場合、原因となる病気の治療によって血圧が改善することがあります。どちらのタイプかを見極めることが、適切な治療につながります。
合併症について
高血圧の状態が続くと、血管が常に張り詰めた状態となり、厚く硬くなる「動脈硬化」が進みます。また心臓も強い力で血液を送り続けるため、筋肉が厚くなり働きが弱まることがあります。これらが進行すると、次のような合併症につながることがあります。
腎臓の病気
慢性腎臓病、腎硬化症(透析が必要になることもあります)
これらは、血圧の管理を続けることでリスクを抑えられるとされています。自覚症状がない段階からの受診が大切です。
高血圧の検査
高血圧の診断と、合併症の有無を確認するため、必要に応じて次のような検査を行います。
問診・血圧測定
生活習慣やご家族の病歴をお聞きし、診察室で血圧を測ります。ご自宅での血圧記録(血圧手帳)も大切な材料になります。
血液・尿検査
コレステロール、血糖値、腎臓の働き、ホルモンの状態などを調べます。
心電図・胸部レントゲン
心臓の大きさや脈のリズムに変化がないかを確認します。
血圧脈波検査
血管の硬さや詰まり具合を測定し、動脈硬化の状態を確認します。
超音波検査(エコー)
首の血管の状態や、心臓の動き・形を画面で確認します。
すべての検査を毎回行うわけではありません。症状や数値をもとに、必要なものをご説明したうえで進めます。
血圧の降圧目標
高血圧の治療では、単に血圧を下げるのではなく、患者様ごとに「どこまで下げるか」という目標値を定めます。この降圧目標値は、年齢や合併症の有無によって異なります。
● 家庭血圧の降圧目標値
75歳未満の方(若年・中年・前期高齢者)
125/75mmHg未満
75歳以上の方(後期高齢者)
135/85mmHg未満が目安です。体調に問題がなければ、130/80mmHg未満を目指す場合もあります。
慢性腎臓病(CKD)で尿にタンパクが出ている方
125/75mmHg未満が目安です。
脳血管の病気・心臓の血管の病気をお持ちの方
125/75mmHg未満が目安です。
● なぜ目標値が違うのか
ご高齢の方の目標値がやや高い理由
加齢に伴い、腎臓をはじめとする臓器の働きが低下していることがあります。血圧を下げすぎると、かえってこれらの働きに影響が出る場合があるため、慎重に調整します。
持病がある方の目標値が低い理由
糖尿病や慢性腎臓病などをお持ちの方は、血管への負担がより大きくなりやすいとされています。そのため、より低い目標値が設定されています。
● 診察室血圧の目標値
病院で測る血圧は緊張により高く出ることがあるため、家庭血圧より5mmHg高い値が目標とされています。75歳未満の方は130/80mmHg未満、75歳以上の方は140/90mmHg未満が目安です。
上記は日本高血圧学会「高血圧治療ガイドライン2019」に基づく目安です。実際の目標値は、患者様の状態を確認しながら診察のなかで決めていきます。
高血圧の治療
治療の目的は、血圧を適正な範囲に保ち、合併症を防ぐことです。生活習慣の見直しを基本とし、必要に応じてお薬を使います。
● 1. 生活習慣の改善
食事
「減塩」が基本になります。野菜や果物の摂取もすすめられていますが、腎臓の病気がある方は制限が必要な場合があるため、医師にご相談ください。
運動
ウォーキングなどの有酸素運動を、1回30分以上・週3回以上行うことが目安とされています。
その他
適正体重の維持、禁煙、節酒、ストレスとの付き合い方も大切です。
● 2. お薬による治療
生活習慣の見直しだけでは血圧が下がりにくい場合などに、お薬を使うことがあります。お薬には作用の異なるいくつかの種類があり、患者様の状態や持病に合わせて医師が選択します。
血管を広げるお薬
血管を広げて血液を流れやすくし、血圧を下げる働きがあります。
血圧を上げる物質を抑えるお薬
血圧を上げる体内の物質の働きを抑えます。心臓や腎臓への負担を考慮して選ばれることがあります。
余分な水分・塩分を出すお薬
体内の余分な水分と塩分を尿として排出し、血液量を調整します。
心臓の負担をやわらげるお薬
心臓の拍動を穏やかにすることで、血圧を下げる働きがあります。
お薬は自己判断で中断せず、医師の指示通りに服用を続けることが大切です。気になる点があれば、遠慮なくご相談ください。
記事監修
監修医師:長澤圭典(ながさわよしのり)
【資格・所属学会】
- 医学博士
- 日本循環器学会循環器専門医
- 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
- 日本心血管カテーテルインターベンション学会専門医
- 日本心臓リハビリテーション学会心臓リハビリテーション指導士