2026年4月20日

芦屋市周辺にお住まいの皆様、こんにちは。芦屋ながさわ内科です。
健康診断の結果表で、肝機能の欄に「要経過観察」や「再検査」の判定が出て、「でも、お酒はそんなに飲まないのにな……」と不思議に思われたことはありませんか?
実は近年、お酒をあまり飲まない人でも、糖分や脂質の摂りすぎ、運動不足などによって肝臓に脂肪が溜まる「脂肪肝」が増えています。そして、この脂肪肝こそが、循環器専門医が最も警戒する「心臓病・脳卒中の隠れたリスク」なのです。
今回は、肝機能の数値の意味と、それが全身の健康にどう関わっているのかをお話しします。
健診で見かける「AST・ALT・γ-GTP」って何?
肝臓は「化学工場」に例えられるほど、体の中で多くの役割を担っています。その工場がうまく動いているか、あるいはダメージを受けていないかを示すのが以下の3つの指標です。
AST(GOT)・ALT(GPT)
これらは肝臓の細胞の中に含まれる酵素です。肝臓の細胞が壊れると、中にあるこれらの酵素が血液中に漏れ出してくるため、数値が高くなります。
ALT:主に肝臓に存在するため、肝臓のダメージをより鋭敏に反映します。
AST:肝臓だけでなく、心臓の筋肉や骨格筋にも含まれています。
γ-GTP(ガンマジーティーピー)
胆管(胆汁の通り道)に存在する酵素で、お酒(アルコール)や薬の影響、あるいは胆石などで通り道が詰まった時に上昇します。

なぜ「循環器専門医」が肝機能をチェックするのか
「肝臓が悪いのなら、消化器内科に行くべきでは?」と思われるかもしれません。もちろん、ウイルス性肝炎などの専門的な治療が必要な場合は消化器の専門医と連携します。
しかし、健診で指摘される軽度の肝機能異常(特にALTの上昇)の多くは、「脂肪肝」が原因です。循環器専門医がここを重視する理由は、脂肪肝が単なる「肝臓の病気」にとどまらないからです。
脂肪肝は「全身の血管トラブル」の入り口
肝臓に脂肪が溜まると、そこから全身に「微弱な炎症」を引き起こす物質が放出されます。この炎症が血管を傷つけ、動脈硬化を加速させることが分かっています。
つまり、脂肪肝がある人は、そうでない人に比べて心筋梗塞や脳卒中のリスクが数倍高いというデータもあるのです。
当院では、肝臓の数値を「肝臓だけの問題」として切り離さず、「あなたの血管を動脈硬化から守るための重要なサイン」として捉えています。
芦屋ながさわ内科での「肝臓・血管ケア」
当院では、肝機能の異常を指摘された患者様に対し、循環器専門医の視点から以下のようなアプローチを行っています。
腹部超音波(エコー)検査:
心エコーと同じ技術を活かし、肝臓にどれくらい脂肪がついているか(脂肪肝の程度)や、他の臓器に異常がないかを確認します。
メタボリックシンドロームのトータル評価:
肝機能だけでなく、血圧、血糖値、コレステロールのバランスを総合的に診ます。これらはすべて「血管を守る」という一つの目的につながっています。
無理のない「生活デザイン」の提案:
芦屋には美味しい食事の誘惑がたくさんあります。「全てを禁止する」のではなく、「どうすれば肝臓の脂肪を減らし、血管を守れるか」を一緒に考えます。
・アルコールの「休肝日」の作り方
・甘い飲み物や果物の摂り方のコツ
・芦屋の街並みを楽しみながらできる運動の工夫
「たかが数値」と放置しないでください
脂肪肝の段階では、痛みも違和感もありません。しかし、その背景で血管が少しずつ硬くなり、数年後に心臓や脳の病気として現れることがあります。
「お酒を飲まないから大丈夫」
「少し太っただけだから、そのうち痩せればいい」そう思って健診結果を放置してしまうのは、とてももったいないことです。肝機能の数値が少し高くなった今こそ、あなたの「未来の血管」を守る最大のチャンスなのです。
まとめ:芦屋で健康な毎日を送り続けるために
肝機能の数値は、あなたの体が発している「生活習慣を少しだけ見直してみて」という、優しくも重要なメッセージです。
「何から始めたらいいかわからない」
「一度、自分の肝臓や血管の状態を詳しく知りたい」
そんな時は、どうぞお気軽に芦屋ながさわ内科へお越しください。循環器専門医として、最新の知見に基づいたアドバイスと、お一人おひとりに寄り添った誠実な診療をお約束します。
芦屋の皆様が、これからも元気に、そして豊かな食生活を楽しみながら過ごせるよう、私たちが全力でサポートいたします。