2026年4月20日

芦屋市周辺にお住まいの皆様、こんにちは。芦屋ながさわ内科です。
健康診断の結果表を見て、「コレステロールが高い」「中性脂肪にチェックがついている」とため息をついた経験はありませんか?
「体型は変わっていないのに」「揚げ物を控えているつもりなのに」……。実は、脂質の数値は食事だけでなく、体質や加齢、運動習慣など様々な要因が絡み合っています。
「まだ痛くも痒くもないから大丈夫」と放置されがちな項目ですが、循環器専門医の視点から見ると、これらの数値は「血管の若々しさを保つための重要なアラーム」です。
今回は、知っているようで意外と知らない脂質の数値について詳しく紐解いていきましょう。
コレステロールと中性脂肪、それぞれの「役割」
「脂質」と聞くと体に悪いイメージがあるかもしれませんが、本来は私たちの体になくてはならないエネルギー源や、細胞膜・ホルモンの材料です。問題なのは、その「量」と「バランス」です。
LDL(悪玉)コレステロール:血管を詰まらせる「運び屋」
いわゆる「悪玉」です。肝臓で作られた脂質を全身の細胞に運ぶ役割がありますが、増えすぎると血管の壁に入り込み、ドロドロの塊(プラーク)を作って血管を狭くしてしまいます。
HDL(善玉)コレステロール:血管を掃除する「回収車」
いわゆる「善玉」です。血管に溜まった余分なコレステロールを回収して肝臓に戻す、お掃除役です。この数値が低いと、血管の掃除が追いつかなくなってしまいます。
中性脂肪(トリグリセライド):エネルギーの「貯蔵庫」
体の中でエネルギーとして使われる脂質ですが、多すぎるとLDLをさらに悪質(小型化)に変えたり、HDLを減らしたりする悪影響を及ぼします。
数値の基準と「管理目標」の違い
健診結果には一般的な基準値が記載されていますが、実は「その人にとって安全な数値」は、一人ひとり異なります。

【ここが専門医の視点!】
循環器専門医が数値を診る際、最も重視するのは「全体的なリスク」です。
例えば、同じ「LDL150mg/dL」であっても、以下のように判断が分かれます。
・他にリスクがない若年層:まずは食事や運動の改善で様子を見ましょう。
・高血圧や糖尿病がある方・ご家族に心筋梗塞の方がいる方:この数値でも「高すぎる」と判断し、早期の治療を提案することがあります。
当院では、単に数値だけを見て「高い・低い」を判断するのではなく、あなたの背景(年齢、性別、他の持病)を考慮した「あなただけの管理目標」をご提示します。
芦屋ながさわ内科で行う「血管の健康チェック」
「数値は高いけれど、今の自分の血管はどうなっているの?」という疑問に応えるため、当院ではクリニックで受けられる精密な検査を実施しています。
頸動脈エコー検査(首の血管超音波)
首の血管(頸動脈)に超音波を当てることで、血管の壁の厚さや、プラーク(脂質の塊)が溜まっていないかを直接目で確認できます。痛みはなく、数分で終わる検査です。
もしここで「血管の詰まり」が見つかれば、それは心臓や脳の血管も同じようにダメージを受けている可能性があるという、強力なメッセージになります。
血管の硬さ検査(血圧脈波検査)
手足の血圧を同時に測定することで、いわゆる「血管年齢」を推定します。動脈硬化が進んでいないかを数値化することで、治療の必要性を客観的に判断できます。
治療の第一歩は日常を変えることから
「高い数値が出た=一生薬を飲まなければならない」わけではありません。
芦屋市は美味しいパン屋さんやレストランが多く、食の誘惑も多い街ですよね。当院では、「あれもダメ、これもダメ」といった厳しい制限ではなく、「どうすれば今の生活を楽しみながら数値を改善できるか」を一緒に考えます。
「食べる順番」と「脂の選び方」を少し変えてみる。
普段の通勤や散歩を、週に数回「早歩き」に変えてみる。
お酒の量を、ほんの少しコントロールしてみる。
こうした小さな積み重ねが、将来の心筋梗塞や脳卒中のリスクを下げてくれます。
まとめ:あなたの血管の「未来」を一緒に守りましょう
コレステロールや中性脂肪の異常は、まさに「血管からのサイレントな警告」です。
放置して10年後に大きな病気を患ってしまうのか、今ここで数値をコントロールして健康な毎日を送り続けるのか。その分かれ道は、今この記事を読んでいるあなたの「最初の一歩」にあります。
「健診で引っかかって、なんとなく不安」
「自分に薬が必要なのか、まずは相談したい」
そんな時は、どうぞお気軽に芦屋ながさわ内科へお越しください。循環器専門医として、最新の知見に基づいた「納得感のある解説」と「無理のない治療方針」をお伝えします。
芦屋の皆様が、いつまでも自分らしく、元気に過ごせるように。
そのお手伝いができることを、心よりお待ちしております。