2026年4月13日

「健康診断の結果で、コレステロール値に再検査の判定が出てしまった……」
「数値は高いけれど、特にどこも痛くないし、放っておいても大丈夫かな?」
芦屋市にお住まいの皆様、こんにちは。芦屋ながさわ内科です。
健康診断の結果を見て、戸惑いや不安を感じている方も多いのではないでしょうか。特にコレステロール値は、食事や生活習慣に気をつけているつもりでも、年齢とともに数値が上がりやすい項目の一つです。
しかし、コレステロールの異常は「痛み」や「苦しさ」といった自覚症状がまったくないのが最大の特徴です。そのため、ついつい「今は元気だから」と後回しにしてしまいがちです。
今回のブログでは、循環器専門医の視点から、コレステロールが高いと体の中で何が起きているのか、そしてなぜ早めの相談が大切なのかを分かりやすく解説します。
そもそも「コレステロール」とは?
「コレステロール=体に悪いもの」というイメージを持たれがちですが、実は私たちの体にとって欠かせない物質です。細胞膜の材料になったり、ホルモンを作ったりする大切な役割を担っています。
問題なのは、その「バランス」と「量」です。
善玉(HDL)と悪玉(LDL)
コレステロールには大きく分けて2種類あります。
悪玉(LDL)コレステロール
肝臓で作られたコレステロールを全身へ運びます。増えすぎると血管の壁に溜まり、血液の通り道を狭くしてしまいます。
善玉(HDL)コレステロール
血管の壁に溜まった余分なコレステロールを回収して肝臓へ戻す、掃除屋さんのような役割です。
つまり、「悪玉が増えすぎる」または「善玉が少なすぎる」状態が、体に悪影響を及ぼすのです。
コレステロールが高いとどうなる?「沈黙の病」の正体
コレステロールが高い状態(脂質異常症)を放置すると、血管は少しずつ、しかし確実にダメージを受けていきます。
血管が「ボロボロ」になる動脈硬化
イメージしてみてください。水道管の中にドロドロの油汚れがこびりついている状態を。
コレステロールが高い状態が続くと、血管の壁に「プラーク」と呼ばれる脂肪の塊が蓄積します。これにより、しなやかだった血管は硬く、もろくなり、内側が狭くなっていきます。これが動脈硬化です。
恐ろしいのは、血管が半分以上詰まっていても、痛みなどのサインがほぼ出ないことです。自覚症状がないまま、体の中の「ホース」がボロボロになっていく……。これが、脂質異常症が「サイレントキラー(静かなる殺し屋)」と呼ばれる理由です。
突然襲ってくる大きな病気
動脈硬化が進み、血管が完全に詰まったり破裂したりすると、命に関わる病気を引き起こします。
心筋梗塞・狭心症:心臓に酸素を送る血管が詰まる。
脳梗塞:脳の血管が詰まり、麻痺や言語障害が残る。
これらは、昨日まで元気に過ごしていた方の日常を一瞬で奪ってしまう病気です。だからこそ、「症状がない今のうちに」数値をコントロールすることが、将来の自分を守る唯一の方法なのです。
知っておきたい「正常値」の目安
健康診断の結果表を見る際、以下の数値を一つの目安にしてください。
項目・正常範囲(目安)・異常とされる値
LDL(悪玉)・140mg/dL未満・140mg/dL以上
HDL(善玉)・40mg/dL以上・40mg/dL未満
中性脂肪(TG)・150mg/dL未満・150mg/dL以上
※この数値は一般的な目安です。糖尿病や高血圧などの持病がある方、過去に心臓病を患ったことがある方は、より低い目標値が設定されることがあります。
「自分の数値が少し高いけれど、薬を飲むほどなのかな?」と迷われる方も多いでしょう。大切なのは、数値そのものだけでなく、あなた自身の全体的なリスクを評価することです。
循環器専門医による「一歩先の検査」と安心
芦屋ながさわ内科では、単に「数値が高いから薬を出しましょう」という診療は行いません。循環器専門医として、患者様一人ひとりの血管の状態を詳しく確認し、納得感のある治療方針をご提案します。
当院で受けられる主な検査
詳細な血液検査:脂質のバランスだけでなく、血糖値や腎機能なども含めて総合的に判断します。
頸動脈エコー検査:首の血管(頸動脈)に超音波を当て、実際に血管にプラークが溜まっていないか、動脈硬化がどれくらい進んでいるかをその場で視覚的に確認できます。痛みもなく、数分で終わる検査です。
「数値が高いけれど、血管はまだ綺麗だから生活習慣の改善から始めましょう」となるかもしれませんし、「プラークが見つかったので、今すぐ対策を始めましょう」となるかもしれません。
「自分の血管の今」を知ることが、漠然とした不安を解消する第一歩になります。
日常生活でできること・当院のサポート
コレステロール対策の基本は、やはり食事と運動です。しかし、ストイックすぎる制限は長続きしません。
食事:揚げ物を少し控える、食物繊維(野菜や海藻)を先に食べる、といった無理のない工夫からアドバイスします。
運動:20分歩くだけでも効果があります。
お薬:生活習慣の改善だけでは不十分な場合、お薬の力を借りることもあります。最近は副作用も少なく、非常に効果的なお薬が増えています。
私たちは、あなたのライフスタイルに合わせた「続けられる治療」を一緒に考えます。
まとめ:芦屋市でコレステロールが気になったら
コレステロール値が高いということは、体があなたに送っている「未来のためのサイン」です。
「まだ大丈夫」と放置するのではなく、「今見つかって良かった」と前向きに捉えてみませんか?芦屋市周辺にお住まいで、検診結果に「要指導」や「再検査」の文字があった方、または家族に心疾患の方がいて不安を感じている方。
まずは一度、専門医のいる当院へご相談ください。
丁寧な検査と分かりやすい説明で、皆様が安心して健やかな毎日を過ごせるよう、誠心誠意サポートさせていただきます。