動悸の原因・検査・治療法について芦屋ながさわ内科が解説|動悸のご相談は芦屋市の芦屋ながさわ内科
まずはセルフチェック!動悸の危険度診断
「最近、なんとなく胸が苦しい」「ドキドキして不安になる」といった症状はありませんか。以下の10項目のうち3つ以上あてはまる場合、心臓や血管の病気が隠れていることがあります。自己判断せず、一度ご相談ください。
● 動悸セルフチェック
✓何もしていない時(安静時)に、突然ドキドキし始める
✓動悸がすると、めまいやふらつき、気が遠くなる感じがある
✓脈拍が1分間に120回以上ある、または極端に遅い(50回以下)
✓脈が「飛ぶ」、あるいは「一瞬止まる」ような感覚がある
✓動悸とともに、胸の痛みや圧迫感を感じることがある
✓高血圧・糖尿病・脂質異常症のいずれかで治療を受けている
あてはまる項目が多い場合や、症状が気になる場合は、一度ご相談ください。動悸の原因を確認することで、ご自身の状態を知る手がかりになります。

動悸とは
動悸とは、普段は意識することのない心臓の拍動を、「ドキドキ」「ドクン、ドクン」と不快に感じたり、強く感じたりする状態のことです。
心配のいらない動悸
激しい運動をした後や、緊張・興奮した時に心臓がドキドキするのは、体の自然な反応です。しばらく安静にして落ち着けば、心配はいりません。
注意したい動悸
安静にしているのに突然ドキドキする、脈のリズムが乱れる、といった場合は、心臓や血管の病気が関係していることがあります。
見分けが難しいこともあるため、気になる動悸が繰り返す場合は、一度ご相談ください。
緊急度の高い動悸
動悸の中には、しばらく様子を見てよいものと、すぐに対応が必要なものがあります。次のような場合は注意が必要です。
・意識が遠のく、失神する
・強い胸の痛み、冷や汗を伴う
・安静にしていても息苦しさが続く
・脈が飛ぶ、リズムが不規則に感じる
・突然始まり、突然止まる動悸
・体を動かすと息切れが強くなる
・健康診断の心電図で、異常を指摘されたことがある
「気のせいかもしれない」と様子を見ているうちに、対応が遅れてしまうこともあります。少しでも気になる動悸があれば、一度ご相談ください。
動悸の原因
● 心臓以外に原因がある場合
貧血
血液が酸素を運ぶ力が低下するため、心臓がその分多く働こうとして、動悸が起こることがあります。
甲状腺の病気(甲状腺機能亢進症など)
甲状腺のホルモンが過剰になることで、体が常に活動しているような状態になり、動悸を感じやすくなります。
自律神経の乱れ・ストレス
過労や精神的なストレスにより自律神経のバランスが乱れ、動悸を感じやすくなることがあります。
心臓の病気により動悸が起こる理由
心臓の病気で動悸が起こる仕組みは、大きく「脈のリズムの乱れ(不整脈)」と「心臓の働きの変化」の2つに分けられます。
● 脈のリズムが乱れる(不整脈)
心臓は電気信号によって規則正しく動いています。この信号に乱れが生じると、脈の速さやリズムが崩れ、動悸として感じられます。
脈が飛ぶ・不規則になる
本来のタイミングとずれて心臓が動くと、「ドクン」という強い衝撃や、脈が抜けるような感覚が生じます。
脈が速くなる
安静にしているのに、運動後のような激しい動悸を感じます。電気信号が異常に速く発生することで起こります。
脈が遅くなる
電気信号がうまく伝わらず脈が遅くなると、一回ごとの拍動が「ドスン」と重く大きく感じられることがあります。
● 心臓の働きが変化する(心不全・弁膜症など)
脈のリズムは正常でも、心臓というポンプに負担がかかると、心臓が強く働こうとして動悸が生じることがあります。
弁の異常による負担(弁膜症)
心臓の弁がうまく閉じないと、送り出したはずの血液が戻ってきてしまいます。心臓は多めの血液を処理するために強く拍動する必要があり、それが動悸として感じられます。
心臓の働きの低下(心不全)
心臓の筋肉が弱ると、全身に十分な血液を送れなくなります。それを補おうとして心臓が速く強く動くため、動悸として現れることがあります。
このように、動悸の裏にはさまざまな仕組みがあります。原因を確かめるには検査が必要です。気になる動悸が続く場合は、ご相談ください。
動悸の検査
動悸の原因を確かめるため、当院では次のような検査を行う体制を整えています。症状やお体の状態に応じて、必要な検査をご案内します。
● 超音波検査(エコー)
心臓超音波検査(心エコー)
超音波を胸に当て、心臓の動きや壁の厚さ、弁の状態などを画面で確認します。痛みや放射線の心配がなく、体への負担が少ない検査です。
頸動脈エコー検査
首の太い血管(頸動脈)に超音波を当て、血管の状態を確認します。全身の動脈硬化の進み具合を知る手がかりになります。
● 心電図検査
心電図検査
健康診断でも行われる基本的な検査です。心臓の電気信号を記録し、検査時点での脈の乱れや心臓への負担のサインを確認します。短時間で、体への負担なく行えます。
ホルター心電図(24時間心電図)
小型の機器を身につけ、24時間の心電図を記録します。「夜だけ」「明け方だけ」など、診察中には現れにくい脈の乱れも捉えられます。機器は小型・軽量で、装着したまま普段通りに過ごせます。
● レントゲン検査
胸部レントゲン検査
胸のレントゲンで、心臓の大きさや肺の状態を確認します。動悸の原因が心臓ではなく肺にある可能性も、あわせて調べられます。
すべての検査を毎回行うわけではありません。症状に応じて、必要な検査をご説明したうえで進めます。
治療について
検査の結果をもとに、患者様お一人おひとりに合った治療をご提案します。動悸の治療には、大きく次のような方法があります。
お薬による治療
動悸の原因に応じて、脈のリズムを整えるお薬や、心臓の負担をやわらげるお薬などを使います。原因や体の状態に合わせて選びます。
生活習慣の見直し
カフェインやアルコールのとり方、睡眠、ストレスとの付き合い方など、動悸に関わる生活習慣についてご相談しながら見直していきます。
専門的な治療が必要な場合の連携
より専門的な治療が必要と判断した場合は、連携している医療機関へ速やかにご紹介します。
動悸は、原因を確かめることで対応の方向性が見えてきます。気になる症状がある場合は、一度ご相談ください。
監修医師:長澤圭典(ながさわよしのり)
【資格・所属学会】
- 医学博士
- 日本循環器学会循環器専門医
- 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
- 日本心血管カテーテルインターベンション学会専門医
- 日本心臓リハビリテーション学会心臓リハビリテーション指導士